ハサウェイ姐さんの夢破れっぷりに嗚咽が止まらない『レ・ミゼラブル』※ネタバレあり
愛とは、生きる力。
どうも、ヤマモトです。
今回はヴィクトル・ユゴーの同名小説を映画化した『レ・ミゼラブル(原題:Les Misérables)』の感想を綴ります。
【あらすじ】
飢えた妹のためにパンを盗んだ結果、脱走の罪も併せて19年間投獄されたジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)。仮釈放後、教会から盗みをはたらくなどのクズっぷりを発揮しつつも色々あって改心。不断の努力のすえ、紡績工場のオーナー、そしてモントルイユの市長となる。そんな彼の工場で働くファンティーヌ(アン・ハサウェイ)は、ある日隠し子がいることが皆にバレ、売春婦のレッテルを貼られたうえ、クビになる。娘のためにお金が必要な彼女は、髪や歯、自分の身体を男に売り飛ばしボロボロになっていく。そんな折、ジャンが偶然衰弱しきった彼女を見かけ、病院に連れて行くも静かに息を引き取る。亡くなる直前に彼女の娘であるコゼット(アマンダ・サイフリット※幼少期:イザベル・アレン)を生涯守っていくことをファンティーヌに誓ったジャンは娘がいるモンフェルメイユへと足を運ぶ…
【生きる力欲しい人間】
今回おすすめされたのは、キラキラ系女子から徘徊系老婆まで、特に女性から絶大な人気を誇るミュージカル映画『レ・ミゼラブル』でございます。
女性に好きな映画を聞くと93%ぐらいの割合でその名が挙がる本作ですが、社交辞令的に「今度観てみる!」と言い続けて早5〜6年、興味無さ過ぎて全く手を出していませんでした。
そんな僕が『レ・ミゼラブル』を取り上げるに至った経緯としては、おすすめ作品としてその名が挙がったことは勿論のこと、例に漏れず本作をおすすめしてきた元カノから借りたDVDがいまだに家にあったからです。100円浮いた。
付き合う前から借りたにも関わらず全く鑑賞することなく借りパク状態となっていることについては泥棒油豚と言われても仕方ありませんが、僕も『アイアムアヒーロー』を12冊ほど貸したままのため、ここは一つどっこいどっこいとさせてください。
僕の漫画に関しては、いずれメルカリで再びその姿を見る日がくるかもしれないので、その時は血涙を流しながら購入させていただこうと考えております。
さて、余談はこのぐらいにして本作の感想を述べたいと思いますが、一言でまとめると「みんな歌がお上手」といったところでしょうか。
小学生並みの感想どころか小学生にも劣る感想であることは自覚しておりますが、事実みんな歌がお上手なので堪忍してください。
あまりミュージカル映画というものに慣れていないせいか、「いちいちメロディーを乗せるな!普通に会話しろ!」と元も子もないことを思っては多少イライラする場面もあったのですが、主演のヒュー・ジャックマン含め演者全員の渾身の演技と歌唱は圧巻の一言でした。
特にハサウェイ姐さんに関しては、序盤でお亡くなりになることもあり全体的に出番が少ないのですが、自身の惨憺たる現状を憂い、悲痛な表情を浮かべながら『I dreamed a dream(邦題:夢破れて)』を歌い上げるその様はアカデミー助演女優賞を獲得したのも納得の素晴らしい演技でした。
そんなハサウェイ姐さんは、髪を根こそぎ切られ、奥歯は抜かれ、小汚い男に犯された末に病死するという初速だけで言えば以前ご紹介した『レクイエム・フォー・ドリーム』と比肩しうるぐらいの鬱な内容と言えなくもないです。
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始まりから結まで「愛」と「自己犠牲」に溢れており、こんなにも人を愛することができるって素敵だな〜と思わせてくれるし、次僕が生きる力(愛)を手に入れる日はいつになるのでしょうか。
あゝ無情。
fin.
【総合評価】
★★★☆☆
Twitterやってます。不定期に生産性の無いことを呟きます。
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