人間のエゴの果てに『ジュラシックワールド 炎の王国』※前作とディープ・ブルーのネタバレあり
生命は、新たな道を見つける
どうも、ヤマモトです。
今回は、今年で公開25周年を迎えたスピルバーグ印の安心ブランド「ジュラシック」シリーズより、第5作目の『ジュラシック・ワールド 炎の王国(原題:Jurassic World: Fallen Kingdom)』の感想を綴ります。
※面白さを損なうほどではないですが、本作に関する若干のネタバレがあります。気になる方は鑑賞後に読んでくださいまし。
【要約】
『ジュラシック・ワールド 炎の王国』
『ジュラシック・ワールド 創世記』
【次回はPlanet Of The Dinasour!絶対に観てくれよな!】
前作は、赤外線カメラも欺ける新種のインドミナス・レックスが暴走し、「とりあえず色々とヤバくてヤバみが深い」といった状況に陥るも、T・レックスやラプトル(ブルー)がインドミナスを追い詰め、最後はモササウルスが『ディープ・ブルー』のサミュエル・L・ジャクソンよろしく湖に引きずり込み終結するという衝撃的な幕切れでした。
※長々と演説を始めた末、一瞬にしてサメに捕食されるこのサミュエルは永遠に語り継がれるべき名シーンなので、未見の方は必ず観ましょう。
本作では、ジュラシック・ワールドの崩壊から4年後、ある組織が海底でサミュエル化してしまったインドミナスの骨を採取するとこから物語が始まります。
あらすじは以下のとおり...
「ジュラシック・ワールド」の崩壊から4年後の2019年、恐竜たちが生息するイスラ・ヌブラル島は火山の噴火活動により絶滅の危機に瀕していた。恐竜保護団体の責任者であるクレア、そしてブルーの調教師であったオーウェンは、ハモンドの元パートナーであるロックウッドの財団経営を任せられているミルズの依頼により、ブルーを含む恐竜たちを保護するためイスラ・ヌブラル島へ向かう。現地では傭兵のウィートリーが指揮する部隊と共に行動していたが、ブルーのもとへ案内した際にオーウェンはウィートリーに麻酔銃を撃たれ裏切られる。実はミルズの狙いは恐竜の保護ではなく、兵器や鑑賞用として高値が付く恐竜を連れて帰らせ、世界各国の要人に売ることであった。さらに彼はインドミナスのDNAとブルーのDNAをかけあわせ新種を作りだそうとしていた...
今回は、広大な島全体を駆け巡るといった空間的な壮大さなどはなく、恐竜達がオークションにかけられる屋敷内でほぼ物語が進行していくため、前作のような規模感を期待して観ると「ちょっと違うな...」となるかもしれません。
ただ、局所局所の演出はこれまで同様の派手さがあり、なおかつ1作目の時のようなホラー感もあったりと、常にハラハラドキドキさせてくれるので、気づいたら作品に入り込んで楽しんでました。
なお、規模感が小さいとは言いましたが、完全に次作が歴代シリーズの中で最大規模の展開となりそうなので、あえてインタールード的な作品にしているのではないかと思います。前日譚というか。
歴代最大の規模感になりそうというのも、最後の最後、本土に連れて来た大量の恐竜達が屋敷から放たれ人間が住んでいる街に向かっていき、「人類 VS 恐竜」の全面戦争が始まるっぽい感じのアレになっているんですね。
しかも、その中には人間並みに知能が高い恐竜(ブルー)も紛れ込んでいるわけですから、いよいよ『猿の惑星』みたいな展開になってきつつあります。最後の別れも創世記のラストシーンぽかったし。
あと、この映画で僕の一番お気に入りのシーンがありまして...屋敷から放たれた恐竜達が一斉に外へ飛び出した時に運悪く一人の人間がT・レックスに見つかり捕食されるんですが、後にもう一頭やってきて上半身と下半身を分断されるんですね。
「あれ?これ、どこかで見た事ある光景だな~」って思ったんです。
そうです。
『ディープ・ブルー』のサミュエル・L・ジャクソン』です。
※長々と演説を始めた末、サメから海に引きずり込まれるも、「いや、なんだかんだ助かるでしょ!」といった観客の予想を見事に裏切ったこのサミュエルの犬死にっぷりは永遠に語り継がれるべき名シーンなので、未見の方は必ず観ましょう。
あ、ちなみに今回もモササウルスがめっちゃ怖い、ってかトラウマレベルなのでモサオタの方は必見です。
ぜひ劇場で『ジュラシック・ワールド 炎の王国』を観た後、家で『ディープ・ブルー』を鑑賞してただきますようお願いいたします。
fin.
【総合評価】
★★★☆☆
Twitterやってます。不定期に生産性の無いことを呟きます。
次回の記事
yamamotodesuken.hatenablog.com
前回の記事