ヤマモトのブログ

日暮らし硯に向かひて書くとみせかけ、結構な頻度でサボります。

世の中には首を突っ込まない方が良いこともある『ヴィジット』

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あなたは絶対に、"その約束"を破ることになるー。

 

どうも、ヤマモトです。

今回はM・ナイト・シャマラン監督のPOVホラー作品『ヴィジット(原題:The Visit)』の感想を綴ります。

youtu.be

 

【要約】

姉→最後までビデオカメラを手放さないクリエイターの鑑

弟→タイラー・ザ・クリエイター

 

【墓場まで持っていきたい秘密】

真夏のホラー特集第3弾は『テイキング・オブ・デボラ・ローガン』と同じくPOV方式で撮影されたホラーサスペンスの『ヴィジット』でございます。

 

yamamotodesuken.hatenablog.com

 

M・ナイト・シャマランといえば、大筋の設定は魅力的で、予告もめちゃくちゃ面白そうなのに、今一歩かゆい所に手が届かずそこそこ面白いで終わるか、もしくは『ヴィレッジ』のような黒歴史を生み出してしまいがちな監督(※個人的感想)ですが、本作はそこそこ面白いの部類でした。

 

ツッコミどころを上げたらキリがないほどのガバガバ設定ではありますが、とりあえず「怖えぇぇぇ!!!!!!」とコチラが思ってしまった時点でシャマラン先生の勝ちではないでしょうか。

 

あらすじは以下のとおり...

姉弟であるベッカとタイラーは、母親と15年間も疎遠となっている祖父母に会いにペンシルバニア州の田舎町へと赴く。料理も美味しく、人当たりの良い祖父母だが、二人は祖母が時折見せる異常な行動に違和感を覚えるようになる。ベッカの報告を聞いた祖父は、夜9時半以降は部屋を出ないよう言いつける。しかし二日目の夜、またもや外から響く騒音が気になりたまらずドアを開けてしまう...

 

 

言いつけを守らず祖母のやべぇところを見てしまった結果、どんどん深入りしてどんどんやべぇことになります。もはや何も知らない方が平穏に終わっていたかもしれません。

 

このように人生には「知らなければ良かった」「詮索するんじゃなかった」と後悔してしまう場面が少なからずあるかと思います。

 

 

❝出来心から恋人の携帯電話をチェックすると浮気していた❞

 

❝生真面目な夫が夜な夜なセーラー服姿で公園をうろついていた❞

 

❝親友がダンゴムシの交尾でしか興奮しない人だった❞

 

 

僕も過去、知らなければよかったと思った瞬間が何回かありますが、最も印象的だった「知らなければよかった」をお話をさせていただきます。

 

今は亡き祖父の話なんですが、前置きとして彼は定年を迎えるまで大学の教授として教鞭をとっていて、自身の本を出版したり、6ヶ国語をマスターしていたりと非常に秀才極まりない人物だったんですね。

 

勤勉で真面目な性格ではありましたが、孫である僕や従兄弟に対してはユーモア溢れる話で笑わせてくれたり、とにかく優しくて暖かい、パーフェクト超人のような祖父でした。

 

ここからが本題なんですが、小学生の時分、僕は祖父の書斎にある回転椅子に座ってくつろぐのが大好きでよく書斎に出入りしておりまして。

 

あれは小5か6の時でしょうか、いつものように書斎の椅子に座っていたんですが、何気なく机に目をやると、唇の形の口紅が付着した名刺が数枚置いてあったんです。

 

小3にして性に目覚めていたマセガキだったため、「これはヤバイやつかも…」と瞬時に理解し、そっとしておこうかと思いましたが、僕は心の底から湧き上がった自分の好奇心を抑えることができず、触れてはいけないサンクチュアリに手を出すことに決めてしまいました。

 

もしかして浮気?

 

齢70にして現役?

 

ばあちゃんは知っているのだろうか?

 

色々な思いが交錯する中、その名刺を手にとって見てみると、エッチなお店で働かれているであろう女性の名刺でした。

 

しかしそれはただの名刺ではなく、祖父が女性に宛てたメッセージが隙間なくびっしりと書かれておりまして…

 

 

まぁその…なんていうか……要約すると「俺のモノを責め立てて欲しい」みたいなことが非常にアカデミックかつ文学的な文体で綴られていました。

おぼろげながら今でも僕の脳内にその名刺が焼き付いていて、後にも先にも男のアソコを「魔羅(まら)」と表現してる文章は見たことありません。

 

ここで祖父が後ろに立っていたら、正統派のホラー展開なのですが、そんなことは無く、僕はその名刺を元の位置に戻し、書斎を後にしました。

 

家族のプライベート中のプライベートに片足を突っ込んでしまった罪悪感と知らなくていいことを知ってしまった後悔とで複雑な感情になった僕はこの時、「どれだけ近しい人間関係だろうと知りすぎるのは良くない」ことを学びました。

 

どんな関係であれ、ほどほどの距離感を保つのが大事だし、故人のプライベートを平気でブログに公開するような孫とは絶対に関わりたくありません。

 

皆さんはこんな大人にはならないように気をつけてくださいね。

 

 

気づいたらほとんど映画の感想を述べておりませんが、単純に「良い意味でも悪い意味でもラストは安定のシャマラン節!」との感想しか出てこないので、詳しい考察を見たい人は他のブログを見ましょう。

 

fin.

 

【総合評価】

★★☆☆☆

 

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