ヤマモトのブログ

日暮らし硯に向かひて書くとみせかけ、結構な頻度でサボります。

【気まぐれ雑記】27歳無職が出会い系サイトで邂逅した悲哀

皆さん、恋してますか?

 

本日は映画のレビュー記事ではなく、僕が本日「出会い系サイト」で体験したことを綴らせていただきます。

 

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……

 

今まさに築かれている人類史は人間同士が恋をし、愛を囁き、繁殖行為を行うことで成り立っていますが、「恋愛」というものは必ずしも全員が上手くいくとは限らず、むしろ体験できぬまま天寿を全うする方も少なくはありません。

 

僕も少し前に彼女に振られ、うまくいかなった恋を嘆き悲しんだ身でございまして、日々、彼女との楽しかった想い出をうじうじ思い出しては枕を涙そうそうと濡らしていました。

 

そんな折、大学時代の友人達とご飯に行く機会があったのですが、26~7にもなると、話題の中心はやはり「結婚」や「子供」。

 

別れたばかりの僕には少々耳が痛い話ではありますが、一人は生まれて数か月の娘さんを連れてきてたり、またもう一人は近々結婚の挨拶があるとのことで各人とても充実しており、非常に幸せそうな様子でした。

 

そんな中、友人の一人が「彼氏ができた」とのことで詳しく話を聞いてみると、なんと出会いのきっかけが「マッチングアプリ」...つまりは恋人・友人作りに特化したSNSとのことでした。

 

今やアナログからデジタル社会、そのような出会い方はもはや珍しくはなく、僕も興味津々に彼女の話を聞いては、「俺も使ってみよっかな(笑)」なんて冗談を言ったりなんかして、その日は友人達と楽しい夜を過ごしました。

 

 

 

それから三週間ほどたった本日、※先日思わぬトラブルで無職になってしまい無気力状態でベッドに横たわっていたところ、なんだか非常にムラムラし始めたんです。

※詳細は前回のブログをご参照ください。 

 

男性にとってムラムラするなんて生理現象は特段珍しいことではなく、一人でさっさと処理してしまえばいいのですが、今日に限って「誰かと床入りしたい!」...そんな想いが沸々と湧いてきてしまったのです。無職のくせに。

 

思えばもう3か月はご無沙汰…人肌恋しい…でもどうすれば…

 

そんな時に僕は3週間前の飲み会を思い出し、脳みその中をあのワードが何度もリフレインしました。

 

 

 

 

マッチングアプリ

マッチングアプリ

マッチングアプリ

 

  

「そうだ、もうそれしかない!再び性の悦びを知るにはそれしかないんだ!うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!」と半狂乱の中、登録したのはマッチングアプリというよりはゴリゴリの出会い系サイト。

 

必ずや己の目的を達成させるために失敗は許されないとまずは慎重にプロフィールの作成に勤しむ。

 

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まず、これでほとんど勝負が決まると言ってもいいプロフィール写真はキメ過ぎずちょけ過ぎずの塩梅がベストと考え、最終的に選んだのがこの「イチゴを持っているヤマモト」。

 

「地球に住む女性はみなイチゴとモヒートを好む」という偏見があるため、イチゴ+後ろの緑がモヒートっぽいという理由でこの写真が採用された。

 

 

次に重要になってくるのが、紹介文。

 

長すぎず、短すぎず…さらっと読める長さでいかに己の人となりを伝え、自分が最終的に何を望んでいるのかをストレートに記載することでマッチングの確率は格段に上がるだろうと考えた結果、プロフィールは以下のとおりとなった。

 

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完璧すぎる自分を呪いました。

 

まずどれだけ相性が良さそうな人だと思われても日本とアラスカぐらい距離が離れていたら、お会いするのは中々難しい。そのため、自分のエリアはくどいほどに念押ししておくのが吉。

 

趣味は「映画鑑賞」とありきたりではあるが、話題を広げやすい。二重飛びに関しては「スポーツもできます」アピール。小学生の頃、脚が速いだけでモテてた男子がいたように運動ができる男に女性は多少なりとも魅力を感じるのではないでしょうか。

 

嫌いな芸能人に関しては...悲しいかな、多くの人は誰かの悪口を言い合う時が一番盛り上がるため、その生贄としてこのお二方を選ばせていただきましたが、誰かの悪口を言って盛り上がる奴にロクな人間はほとんどいないので、皆さんは僕のような大人にならないように気を付けましょう。

 

次に料理ができる系男子であることをアピールしつつも、「適当に一味とネギをぶっかけてるけどね」と少しずぼらなところを演出することで、相手の母性本能をくすぐる効果があります。たぶん。

 

そして最後にお酒が好きなので呑みに行きましょうと伝えつつ、「セックスしたい」というコチラの最終目的を包み隠さずストレートに記載。認識のすりあわせはプライベートだけでなく仕事においても重要な項目なのです。

 

 

さて、プロフィールも全て完成したので後は好みの女性探し。

 

このサイトにおいて女性とコンタクトを取る方法、その一つは掲示板で恋人や遊び友達など色々な募集をかけている女性に立候補すること、もう一つはプロフィール検索をかけ、趣味や相性が良さそうな女性にメッセージを送ることの二つになります。

 

まずは掲示板がどのようなものか見てみましょう。

 

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純粋に趣味友達や恋人を探す「ピュア掲示板」というのもありますが、こちらはオトナな書き込みがメインの掲示板になります。

 

全体的に色欲と併せて金銭の匂いしかしないため、ニートの僕には完全に場違いの空間であることは明白。

 

「21歳痴女大生」というAVの世界にしか存在しないと思っていた概念が実際にいるのを目の当たりにすると、後ろ髪を引かれる思いではありますが、ここはグッと我慢し、プロフィール検索へと移行することに。

 

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20代でピンポイントに絞っても無限に会員がいるため、誰にコンタクトを取るか迷うのですが、とりあえずは片っ端からプロフィールを見てみることに。

 

あれじゃないこれじゃないと十数分ほどプロフィールを眺めていると、足跡をつけた(プロフィールを見た)女性から一通のメッセージが。

 

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会えるに決まっているじゃないか。

 

無職の取り柄は軽すぎるフットワーク。問わない日時。有職者とは比べ物にならないぐらいのスピード感が持ち味である。

 

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なお、この子の名前は仮に「マサミ」としておく。個人的に長澤まさみが好きという理由で以下そう呼ばせていただく。

 

さあ、マサミ、僕と世界の中心で愛を叫ぼうじゃないか。

 

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えーっと、これはあれだ。援助交際ってやつだ。

 

正直、初手から「会えませんか」と送ってくる時点でそういう目的であることは確定していたが、男性は性欲が絡むとIQが70ぐらい落ちる傾向にあるので「タダで抱けるかも!」という淡い期待を抱いてしまった。残念ながら人生はそんなに甘くは無い。

 

ちなみに「ホテル代と2」は「ホテル代と別で2万円」という意味だろう。ここらへんの知識は高校生の時点で、悪質出会い系サイトに叩き込まれているため容易に理解ができた。

 

しかしながら、マサミよ。こちらはいま無職の身。そんなお金を出す余裕はなく、むしろ普段からブラジル産若鶏を2割引きでしか買わないレベルの僕が、たった数時間ぽっちのアバンチュールに2万円も出せるわけないだろう。

 

それでもどうにかならないかと色々熟考した結果、いまある手持ちで何とかならないか交渉を行うことを決意した。

 

ちなみに僕のいまの手持ちはこんな感じだ。

 

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ウォン、元、シンガポールドルオーストラリアドルなどなど…

 

世界各国の硬貨が偶然引き出しの奥にあったため、これで交渉を行うことにした。

 

全ての硬貨を数えてみた結果、「3ドル25セント(約260円)」とオーストラリアドルが圧倒的に多いため、それをそのままマサミに伝えてみる。

 

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恐らく楽しめるわけないが、何も言わないよりは言ったほうが良い。これはどんな場面においてもそうで、最初から「できない」「無理」と決めつけるのは非常に勿体無い。

 

だからここは気にせず突っ走るのみ!

 

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僕もそう思います。

 

この世界に2万円と提示された商品を260円で買える市場があるだろうか。答えは「No」である。よって人間としてヤバいというこの女性のお言葉は至極ごもっともであり、普通はこの時点で「死ね」などの罵倒を受けてもおかしくない。

 

そのため、ここはお詫びしつつ、硬貨は本当にある旨を伝えた。

 

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ちなみに「ケアンズ」はオーストラリアのイーストコートの北に位置する場所で、間違いなく「3ドル25セント」では女性と遊べない。

 

なお、写真の送信が上手くいかず、意図せず2枚も送ってしまったため、めちゃくちゃ硬貨を見て欲しい奴みたいになってしまったのがとても恥ずかしい。

 

 

さあ、マサミ、どうくる。

 

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あれ?マサミってめちゃくちゃ良い人じゃね?

 

正直、「帰れ豚」とだけ言われて終わるかと思っていだが、まさかの「面白いしいい人そう」という好印象を与えることに成功してしまい、狼狽してしまった。

 

また「その条件は相手に失礼」と軽く説教もされたため、何だか僕の中で一種の罪悪感が生まれはじめ、これ以上相手してもらうのは申し訳ないと思い、丁寧に謝ってこのやり取りを終わらせることにした。

 

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冷静に考えなくても人間に3ドル25セントの値は普通付けないが、とりあえずここは丁寧に謝罪した。そして、念のため「ウォン」も少し持ってることも伝え、この物語は終わった…

 

 

 

かに思えた。

 

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喰いついたぁぁぁぁぁ!!!!!

 

何が彼女をそうさせたのか、なぜそこに喰いつくのか、もはやウォンのレートなんてググれば一発で出てくるのになぜわざわざ僕にそれを聞いてくるのか。

 

もしかして、気に入られている?

 

まだ会話を終わらせたくないから質問してきてる?

 

これいけるんじゃないか?

 

そんな邪心が芽生えるのもこの状況では無理も無い。

 

僕は素直にこう答えた。

 

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ふざけた金額だ。しかし今の二人にはウォンの金額や会話の中身なんてどうでもいいのだ。他愛もないやりとり、それだけで幸せを感じられるのである。

 

不意に訪れた「モテキ」。

 

僕はこのちっぽけな幸せを噛みしめながら、マサミの返信メールを開いた。

 

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はれわた~るひ~も~あ~め~のひも~

 

う~かぶ~あの~えが~お~

 

おもいで~とお~く~あせ~て~も~

 

お~もか~げ~さ~がし~て~

 

よ~みが~えるひは~なだ~そうそう~

 

【結論】

女性を本気で怒らすと個人情報を拡散させられる。

 

fin.

 

 

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