ヤマモトのブログ

日暮らし硯に向かひて書くとみせかけ、結構な頻度でサボります。

どうせならこんな無職になって朽ち果てたい『ビッグ・リボウスキ』

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人生は最高におもしろい

 

 

どうも、ヤマモトです。

今回はボウリングが大好きな無職のおっさんがめんどくさい事件に巻き込まれててんやわんやするビッグ・リボウスキ(原題:The Big Lebowski)』の感想を綴ります。

 

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【あらすじ】

毎日酒と大麻に溺れるプー太郎のジェフリー・リボウスキことデュードは、ある晩、暴漢二人に同姓同名の金持ちと間違えられ、その男の妻が作った借金を返すよう脅される。デュードは何とか誤解を解き、取り立て屋を追い返すが、顔も知らない男のせいで敷物を小便で汚され、腹の虫がおさまらない。敷物を弁償してもらおうとデュードは元凶となったリボウスキのもとを訪れるが、「妻が借金をするわけがない!」と取り合ってくれないばかりか、ただの物乞いと勘違いされ「お前は負け犬だ!」と追い返される始末。しかし、タダでは帰れないデュードはリボウスキに無断で屋敷にあった敷物を持って帰る。後日、あれだけ罵られたリボウスキから頼みがあるとのことで屋敷に来るよう命じられ、デュードは再び彼の屋敷を訪れる。その頼みとは、妻が誘拐されたため身代金を犯人に渡して欲しいとのことだった。報酬2万ドルを貰えるとのことでデュードはそれを承諾するが、事態はあらぬ方向へと向かう...

 

【人生は谷や棘だらけ】

今回おすすめされたのは『ノーカントリー』などの脚本・監督で有名なコーエン兄弟製作の『ビッグ・リボウスキ』でございます。

 

恥ずかしながら、コーエン兄弟の作品は上述の『ノーカントリー』ぐらいしかまともに観たことがなく、本作が私にとってのセカンドコーエンになります。いや、厳密には『バーン・アフター・リーディング』も観てはいるのですが、流し見しただけのペッティングレベルの鑑賞なのでそれはノーカウントとさせていただきます。ご了承ください。

 

さて、本作をおすすめしてくれた友人から「好き嫌いが分かれる作品」とは伺っておりましたが、僕は個人的に好きでした。

 

特段ストーリーに目新しさは無いのですが、L〇Dの服用を疑いたくなる突拍子も無いサイケデリックな幻覚描写、出てくるキャラクターがみな魅力的かつクズが多く、スナック菓子片手にダラダラ観る映画としては最高の作品ではないでしょうか。

 

その魅力的なキャラクターの中でも退役軍人のウォルターが僕のお気に入りの一人でございまして。

 

彼はデュードのボウリング仲間で、これが何ていうか、『グラント・セフト・オート』に例えるとクソ適当な作戦で無茶な依頼をしてくるタイプのおっさんなんですよ。最終的に酷い死に方する感じの。

 

ただ、その破天荒っぷりにきっとハマる人もいると思いますし、親戚の集まりにいたら最悪な人間第1位であることは間違いないです。

 

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そんな感じで脇役も良いキャラしてるんですが、やはりこの映画の主人公であるデュードが僕は一番好きで、無職のくせに毎日酒を飲んではボウリングに興じる控えめに言ってもただのクズなんですけど、なんか憎めないキャラというか凄く愛着が湧くんですよ。

 

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なんでかなと。なんでこんなにデュードに親近感湧くのかなと、ふと立ち止まって考えてみた結果、そういえば僕もいま無職だわと。無職のくせに昼からスクリュードライバー作って飲んでるわと。

 

いやね、僕も好きで無職になったわけじゃないんですよ。期せずして無職...というより、ニートになったのはとても深い訳があるんです。

 

それは遡ること約3ヶ月前からの話になるんですが、お世話になっている知り合いから今よりも圧倒的に良い条件での転職の話を頂いて、「9月からよろしくおねしゃす!」ってことで快諾したんですね。

 

いや~ホントもうちょろいなと。人生ってそれとなくうまくいくようにできてるんだなと。やっぱデューダなんて要らないし澤部お前はたんまり金持ってんだろと思いつつ、退職する8月末まで鼻くそほじりながら働いていたんです。

 

そして先日、今後の流れを説明したいからということでこれからお世話になる予定(だった)社長と会ったんですよ。ジョイフルで。喜びでいっぱいのファミリーレストランで。

 

まぁその、衝撃というか困惑というか、開口一番に「身も蓋も無い話になるんですが、いま人が足りてしまって、現状受け入れが難しいんですよ…」と切り出されましてね。

 

藪から棒、青天の霹靂、ハンターハンターの連載再開、突然すぎる出来事に「このメガネのオジサンは何を言ってるんだろう?」としばらく思考が停止していたところ、焚きつけた火に油...というかニトログリセリンを注ぐように「引越しのアルバイトなら斡旋できるんですけどどうですか?」と一言。

 

 

 

 

 

 

僕は喜びどころから悲しみ溢れる気持ちを抱き、ジョイフルを後にしました。

 

「27歳 会社員 独身」から「27歳 ニート 独身」...そして伝説へ。

 

これからデューダを使って職探しの旅に出ようと思います。

 

fin.

 

【総合評価】

★★☆☆☆

(本当は星3つだが同じ無職になって笑えなくなってしまったので-1)

 

 

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