ヤマモトのブログ

日暮らし硯に向かひて書くとみせかけ、結構な頻度でサボります。

アルコール VS デンゼル・ワシントンの異種格闘ムービー『フライト』

f:id:yamamotodesuken:20181007085528p:plain

 

彼は英雄 ヒーローか、犯罪者か

 

 

どうも、ヤマモトです。

現在、イコライザー2』が絶賛公開中のデンゼル・ワシントンがアルコールと死闘を繰り広げていた時の映画『フライト(原題:Flight)』の感想を綴ります。

youtu.be

 

【ストーリー】

オーランドからアトランタに向かっていた航空機が、突然急降下を始めてしまう。機長のウィップ・ウィトカー(デンゼル・ワシントン)は制御不能となった航空機をなんとか胴体着陸させることに成功し、乗客・乗員102名のうち96名が生還を果たした。

ウィップは多くの命を救った英雄として取り上げられるが、事故調査委員会はウィップの血液からアルコール及びコカインが検出されたとして、彼に過失致死罪の適用を検討していた。

実は、ウィップはアルコール依存症かつコカインの常習者だった。通常のパイロットが10人シミュレーションして1人として同じように対処できなかった状況下で、多くの命を救った英雄とも言われる一方、過失致死罪の判決が下されれば、終身刑の身となるウィップはNTSB(国家運輸安全委員会)の尋問に挑む...

 

【飲み足りないから持ってんの?】

皆さんはお酒で失敗をした経験はありますか?

 

 

・そんなつもりじゃなかったのに朝起きたら知らない男が隣で寝ていた

 

・お店のトイレを吐瀉物で詰まらせ店員を半ギレにさせた挙句、逆切れした

 

・キャバクラでベロ酔いしたうえ、ベロ酔いしたキャストを膝の上に乗せて衆人環視の中乳繰り合っていた

 

 

「飲酒運転で事故を起こした」などはさすがにシャレにならないのでアレですが、笑えるレベルの失敗であれば、お酒を呑む多くの方が経験したことがあるのではないでしょうか。ちなみに最後は最近の僕です。

 

思えば僕の大学生時代を振り返ると、今以上にお酒に飲まれることが多かったため、都心部で呑んでいたはずなのに全く知らない田舎町で意識を取り戻すなど小さな失敗を挙げ始めたら枚挙に暇がありません。

 

にしても、その経験を活かせずいまだに失敗を量産し続けているのは既に脳みそがアルコールで溶けているということでしょうか。

 

 

このように「お酒」ひいては「アルコール」というのは付き合い方を誤ると大変な結果を招きかねない代物ですが、今回ご紹介する映画においては、酒を飲みながらジャンボジェット機を操縦するという誤りのスケールがデカすぎるデンゼルのアルコホリックぶりを十二分に堪能…否、アルコール依存症がいかに恐ろしいかを思い知らされます。

 

冒頭、デンゼル演じるウィトカー機長が機内アナウンスしながらスクリュードライバーをノールックで作るという離れ業を披露するんですが、この無駄なマルチタスクすぎる名シーンは本作のハイライトの一つと言っていいかもしれません。

f:id:yamamotodesuken:20181007065023p:plain

f:id:yamamotodesuken:20181007065203p:plain

f:id:yamamotodesuken:20181007064811p:plain

 

 

また、事故後、断酒を決め込んで家に貯蔵してあったお酒を全て処分するんですが、血液検査によってアルコールが検出されたことで過失致死に問われる可能性があると弁護士から告げられた結果、ヤケクソになってしこたまお酒を買っちゃうんですね。

 

そして、ドでかいウォッカのボトルをテニサーの新歓コンパみたいに一気飲みするんですが、これも「家に帰るまで我慢できない」というアルコール依存症の怖さを象徴している代表的なシーンだと思います。

f:id:yamamotodesuken:20181007072102g:plain

 

 

そして極め付けは物語終盤、ホテルの冷蔵庫にあった大量の酒瓶との壮絶な睨み合いから始まるウィトカーとアルコールの最後の死亡遊戯

f:id:yamamotodesuken:20181007081915p:plain

f:id:yamamotodesuken:20181007082018p:plain

f:id:yamamotodesuken:20181007083406p:plain

 

このシーンの背景を説明すると、翌日に控えた国家運輸安全委員会の尋問を弁護士の指示どおりに終えれば無罪放免となるため、ウィトカーの為に色々と動いてくれた旧友から「酒は絶対に飲むな」ダチョウ倶楽部みたいな念押しをされた直後の場面です(※この時点ですでに8日間禁酒をしている)。

 

そんな極限状態から始まるアルコール VS デンゼル・ワシントンの歴史的死闘はどちらに軍配が上がるのか。ぜひ皆さんにもその目で確かめて欲しい。

 

今回は完全にアルコールにフォーカスしてご紹介しましたが、冒頭の胴体着陸するまでの操縦シーンなんかは、観る側が息を呑む演技をデンゼル先生が魅せてくれるので、そこにも注目して欲しいです。あれだけでアカデミー賞ノミネートの価値があります。

 

 

fin.

 

【総合評価】

★★★☆☆

 

Twitterやってます。不定期に生産性の無いことを呟きます。

twitter.com

 

 

前回のブログ

yamamotodesuken.hatenablog.com