お茶目なお婆ちゃんが大暴走する『テイキング・オブ・デボラ・ローガン』※ややネタバレあり
この老婆、トラウマ級。
どうも、ヤマモトです。
今回はジル・ラーソン渾身の怪演がビンビカビンに光る『テイキング・オブ・デボラ・ローガン(原題:The Taking Of Deborah Logan)』の感想を綴ります。
【要約】
不死の身体を手に入れたい殺人鬼 VS スコップ婆ちゃん
【デボラ怖すぎ問題】
真夏のホラー特集第2弾はPOVホラーの『テイキング・オブ・デボラ・ローガン』。
日本ではDVDスルーされた本作ですが、劇場公開されなかったのがもったいないぐらい良い意味で心臓に悪い作品でした。
この身の毛もよだつ恐怖体験を共有すれば、気になるあの子との仲もぐっと縮まること間違い無し。もしくはLINEの既読がつかなくなるかもしれません。
あらすじは以下のとおり…
博士論文の執筆のため、アルツハイマー型認知症を患うデボラ・ローガンのもとを訪れた医学生のミア率いる取材チーム一向。デボラの介護をしている娘・サラ協力のもと、泊まり込みでデボラを取材するが、次第に認知症の症状とは思えない行動を取るようになる。取材を進めていく内に、30年前、不死になる儀式のために4人の女児を殺害した小児科医が関係していることを突き止めるが…
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の登場以降、『レック』や『パラノーマル・アクティビティ』など数多くのPOV方式のモキュメンタリーホラーが制作されましたが、本作もその系譜を引くモキュメンタリーホラー映画。
数多く作られているがためにプロットも似たり寄ったりと今やこの手のジャンルは飽和状態となっており、本作品も例に漏れず内容が目新しいというわけではありません。
あらすじの続きを書きますと、最後の生贄(5人目)として娘のサラを殺そうとした小児科医がデボラにスコップでフルボッコにされ庭に埋められるも、その後悪霊としてデボラに取り憑くという、いわゆる憑依系の発狂系の暴れる系でよくある系のエクソシスト的なアレです。
しかしながら、そんなの関係ねぇと言わんばかりにジル・ラーソンの演技が冴えに冴えまくっており、そのおかげでデボラがめちゃくちゃ怖いこと怖いこと。
小学生の時分、目が合っただけでピカチュウの着ぐるみを着た初老に追いかけ回され、小石をたっぷり投げつけられましたが、その時ぶりに老婆に恐怖を感じました。ちなみにそれ以来、祖母を除く老婆とは極力目を合わさないようにしています。
基本は洋画ホラーにありがちな大きな音を立ててビックリさせる怖さが多いのですが、清潔感のある物腰柔らかなお婆ちゃんが次第に狂人へと変貌していく様は目を背けたくなるほど精神的にじわじわくる怖さがあります。
終盤のある衝撃的なシーンに関しては、下手したらギャグになってしまいがちな描写ですが、僕はしっかり怖かったです。いや、ちょっと笑ってしまったけど。
また、グッドエンドかバッドエンドかわからなくさせるラストは『イット・フォローズ』とかみたいで個人的にゾッとして好きでした。
恋人とのお家デートやパジャマパーティーなどのお供にぜひ本作を鑑賞してみてください。
fin.
【総合評価】
★★★☆☆
Twitterやってます。不定期に生産性の無いことを呟きます。
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