ヤマモトのブログ

日暮らし硯に向かひて書くとみせかけ、結構な頻度でサボります。

仔犬を殺めた代償は高かった『ジョン・ウィック』※ネタバレあり

f:id:yamamotodesuken:20180728150028j:image

 

見惚れるほどの、復讐。

 

 

どうも、ヤマモトです。

今回は、観よう観ようと思ってすでに約3年が経過していたジョン・ウィック(原題:John Wick)』の感想を綴ります。

youtu.be

 

【あらすじ】

愛犬を殺され、殺意の波動に目覚めたキアヌがロシアンマフィアをジェノサイド。

 

【キアヌにとっては救世主(ネオ)以来のドル箱キャラクター】

 本作は『マトリックス』でスタントコーディネーターも務めたチャド・エスタルスキがメガホンを取っており、"銃"と"カンフー"を組み合わせた「ガンフー(造語)」が随所に炸裂した、まさに「キアヌ・イズ・バック」と呼ぶに相応しい痛快なアクション映画になっております。

 

その「ガンフー」と呼ばれる至近距離での銃撃戦や体術は、全人口の3分の2が中二病を拗らせるきっかけとなった『リベリオン』の「ガン=カタ」を彷彿とさせ、非常に小気味良いアクションとして仕上がっており、鑑賞後は無性にムカつく上司どもの脳天をテンポ良くぶち抜きたくなる衝動に駆られます。

 

この作品には原作が無く、完全に一から設定やプロットを作り上げているそうですが、ジョン・ウィックというオリジナルキャラクターは数あるアメコミやオールタイムベストな作品に登場する有名キャラクターと遜色無いほど魅力的で、なんていうかドル箱を通り越して金鉱脈の匂いしかしません。

 

事実、本作は興行的にも成功を収めており、現時点で2作目(『ジョン・ウィック:チャプター2』)まで製作・公開済みで、2019年には3作目となる『John Wick 3:Parabellum(原題)』が公開予定となっています。

 

個人的には『イコライザー』のマッコールと同じぐらいお気に入りの殺し屋なので、3までと言わずどんどん続編を作っていただきたい。

そして、キアヌがヨボヨボになったらジョン・ウィック‐創世記‐』とかアメイジングジョン・ウィックみたいな感じでリブートして欲しいですね。

 

【復讐はいつだってコスパが悪い】

ロシアンマフィアのボス、ヴィゴ・タラソフのドラ息子(ヨセフ)が、偶然見かけたジョンのマスタング欲しさに家まで押し掛け、亡き妻が残した仔犬を殺したことからジョンがブチ切れ、ヨセフ絶対殺すマンと化すわけですが...

 

皆さんお察しの通り、このヨセフがめちゃくちゃに頭悪いんですよ。ホントどうしようもないぐらいに。たぶんボノボとかの方がIQ高いんじゃないでしょうか。

 

無駄なジャイアニズムでジョンを怒らせてしまった愚かな息子にブチ切れつつも、親であるヴィゴはなんとかしようと部下にジョンの自宅を襲撃させたり、高額な懸賞金をかけて凄腕の殺し屋を雇ったり東奔西走するんですよ。良いパパですよね。

 

ただ、文字通り血の滲むパパの努力を横目にクラブのVIPルームで水着美女をはべらせながら酒を呑んだり色々と調子こきまくった結果、最後は当たり前のようにジョンに銃殺されます。間髪の入れ無さに笑うのでぜひリピート再生で観ていただきたい。

 

そんなこんなで「ヨセフへの粛清」をもってジョンの復讐は幕を下すわけですが、親であるヴィゴは愛する息子を殺されて黙ってはいません。

ジョンの友人であり、裏で復讐の手助けをしてくれていたマーカスを拷問の末、殺害してしまいます。復讐に対する復讐です。

 

ジョンは大切なモノを奪われた故に復讐に走りましたが、さらに大切なモノを失うというコスパ的に最悪の結果を招いてしまいます。

 

もっと言えば、ジョンが復讐に走らなければ死ぬことのなかった人達がめちゃくちゃ死んでるんですね。たぶん...えっと...ざっと100人ぐらい。

 

とても難しいのはわかりますが、憎悪が復讐という行動に形を変えたとき、そこに伴うリスクやどんな結果を招くかを一旦冷静になって考えるべきではないでしょうか。

 

これは僕が小学生の時の話なんですが、昼休みに友達とサッカーに興じていた際、上級生の足元にボールが転がっていったんですけど、その上級生が全く関係ない方向へそのボールを蹴ったんですね。

 

この手の嫌がらせは日常的に行われていたので、ついに堪忍袋の緒が切れた僕は「なにやっとんかー!!!」と、わがままボディをプルプル震わせながらその上級生に詰め寄ったんですよ。

 

 

一触即発。

 

殺るか殺られるか。

 

クリームパンみたいに柔らかい僕の手。

 

瞬殺必至

 

上級生が僕に飛びかかろうとしたその刹那……

 

 

 

 

 

仲裁に入った僕の友達がおもいっきりぶん殴られまして。

 

さながらエンダーイヤーみたいな飛び出しっぷりで、僕が女子だったらハイパーホイットニータイムに突入しているところでした。

 

それは冗談として、僕の中の憎悪が復讐という行動に形に変えたとき、大切な友人を傷つけてしまったあの日を今も忘れていないし、山口君マジの本気でごめんなさい。めちゃくちゃ鼻血出てたね。

 

もし、皆さんが心の中に何かしらの憎しみや復讐したい欲をお抱えでしたら、自分も誰も傷つかない方法で消化できる方法がないか一度考えてみてはいかがでしょうか。

 

なんか啓蒙セミナーの締めみたいになってしまいましたが、日頃から色々とフラストレーションが溜まっている人はとりあえす『ジョン・ウィック』を観てスカッとさせましょう。

 

fin.

 

【総合評価】
★★★☆☆

 

Twitterやってます。不定期に生産性の無いことを呟きます。

twitter.com

 

 

 

次回の記事

yamamotodesuken.hatenablog.com

 

前回の記事

yamamotodesuken.hatenablog.com